木を選ぶ

  • 2012.9.17

イスやソファのデザインを決定したら、次は木の種類を選びます。
お部屋の床や壁の色、その他の家具との相性などから、どの樹種にするか決定していくわけですが、
生地を選ぶことと同様に、どの木にしようか悩まれる方は少なくないはず。
そんな人のために、木の種類選びに少しでもお役にたてるよう、それぞれの木の色・木目・特性についてご紹介いたします。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ホワイトアッシュ
■クスノキ科 ■広葉樹
色が白く、木肌がきれいな材です。日本では同じ種類に属する木にタモがありますが、ホワイトアッシュの方が明るく白いように感じます。「アッシュ」とだけ表記している場合をこの木材を指すことが多いです。生産地は北米全域になります。
 
メープル
■カエデ科 ■落葉広葉
色は白く、木肌は密でとてもきれいです。和名では、カエデと呼ばれます。材の硬さによって、硬質のハードメープルと軟質のソフトメープル類に大きく分けられますが、家具にはハードメープルが使われます。生産地はカナダ及びアメリカ北東部が中心です。カナダの国旗にデザインされているのがこの木の葉っぱです。
 
ブナ
■ブナ科 ■広葉樹
淡く薄い黄色みがかった色をしています。弾力・粘りがありますが、材料として使用する前に適切な処理をすると、家具の材料として非常に適した材になります。特に椅子の材料として有名で、曲げ加工に適しています。ビーチ材と呼ばれることもありますが、本来ブナは国産材を指すことが多く、ビーチ材は外国産材を指す場合が多いようです。
 
ナラ
■ブナ科 ■落葉広葉樹
丈夫で加工性がよく、ヨーロッパでは昔から家具等に用いられています。外国産のナラをオークと呼びます。どちらも同じ種類ですが、米国産と北海道産では木目が異なり、北海道の水楢(ミズナラ)は世界的にも優れた材として認識されています。使い込むほどに落ち着いた色合いに変化していきます。
 
ブラックチェリー
■バラ科 ■広葉樹
木肌のきめ細かさと滑らかな肌触りが気持ちよい木材です。使い込むほどに色は濃く変色し、高級感が増していきます。色の変化がはっきり表れる材で、家具として新しくお届けしたときは薄い赤茶色なのですが、1か月ほどで色の変化が表れ、数年経つと濃い飴色に変化していきます。主に光に反応して変色しますので、日に当たっていなかった部分と比べると違いを見ることができます。店内の展示商品と新しく届いた商品が違うものと感じるほど色の変化が大きい材なので、ブラックチェリーの商品を購入される際はその点にご注意ください。
 
チーク
■クマツヅラ科 ■広葉樹
世界三大銘木として知られ、硬く寸法安定性もあり、油分も多く虫害にも強いために昔から船の材料や家具用材として頻繁に使われてきました。その触り心地は他の木では得られない独特のものがあります。17世紀ごろから伐採が相次ぎ、現在では植林を行い永続可能な森林運営の制度が整いつつありますが、それでもなお供給量に対して世界的に需要が多く、年々値段が上ってきている材料の一つです。
 
ウォールナット
■クルミ科 ■落葉広葉樹
ウォールナットは、チークやマホガニーと並ぶ世界三大銘木にあげられます。落ち着いた色合いと重厚感のある木目が特徴です。無塗装の段階では灰褐色をしていますが研磨してオイルを塗るとチョコレート色になり、とても落ち着いた趣になります。最近は家具材として人気が高まっており、インテリアショップ等でも展示商品に使用するケースが増えてきています。
 
木は呼吸をし生きています。
同じ種類の木でも個性があります。木の持つ風合いや、使い続けるうちに変化する表情、木ならではの楽しさを感じていただけるとうれしいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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