メンテナンス(革製品)について

  • 2012.9.19

全ての革製品、特にオイルレザーは、長時間使用していると、革に存在していた油分か抜け硬化していきます。
革が硬化していくと、革の持つ機能性・安全性が損なわれ、最悪の場合、革がひび割れてしまい、破れやすくなってしまいます。
 
革は本来、お手入れやメンテナンスをすることによって、何十年と長く使い続けることが可能なものです。
お手入れ、メンテナンスを定期的に行い、末永くお使いいただきたいと思っています。
 
革製品のメンテナンス
 
革といっても、ヌメ革、オイルレザー、また何の革なのか、仕上げ方法などにより、様々な革があります。
ここではヌメ革、オイルレザー、一般的な牛革のお手入れとメンテナンスの方法をご紹介します。
 
-お手入れ方法-
①ヌメ革
シミになりやすい革なので、新しいうちに水、油をはじく皮革用防水スプレーをして、クリーナーはゴムタイプのものをご使用ください。クリームは「ヌメ革」専用のものをお使いください。
 
②オイルレザー
乾いた柔らかい布で、まめに汚れを落とすことです。乾いた布で落ちない場合は、消しゴムで擦ってみるのも一つの方法です。水にぬれたら、乾いた布でたたくようにふきとり、直射日光を避けて陰干しにします。白い革の場合はまめに柔らかい布で汚れを落とし、薄めた中性洗剤で軽く拭き、陰干しにして、保革用クリーナーをすりこんでください。
 
※ポイント
・乾拭きをこまめに
革のお手入れは、付着した汚れを落とすことから始まります。
汚れを侵入させないためには、こまめな「乾拭き」が一番簡単な方法です。
乾拭きをすると、中の油分が染み出し、光沢を増し、表面を保護していきます。また油分による防水効果も期待できます。
乾拭きは決して強くこすらず、軽くなでるように行ってください。

・水に塗れたときのメンテナンス
革製品を使用するうえで、一番注意しなければならないのは、革に何らかの原因で水分がついてしまったときのメンテナンスです。
濡れてしまった場合、表面を乾かそうと、ドライヤーなど高温の風をあてて乾かしますと、革が硬化し、ひび割れの原因となってしまいます。
濡れてしまったら、乾いた布でふき取り、風通しの良い場所で乾燥させてください。

・クリームを塗る前に確認
革によってクリームを塗ると、色落ちしたり、逆にシミになってしまうことがあります。
革の種類にあったクリームか、使用前に必ず確認してください。

革製品は、キズや使用感がでるのがいや、新品のままのような状態で使いたいという方にはお勧めしません。
私たちがあつかう革は、天然の革ですので、牛が生きていたころのキズや、背中の革かお腹の革かにより、一つ一つ表情の異なるものとなります。
また使用していただくうえでつく、キズや皺も味としてご理解していただき、自分だけの革をつくっていく。
革の性質を理解し、楽しんでいただきたいと考えています。

 

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