無肥料自然栽培家族
〜 そよかぜ農園 〜

『オイルのこと。』のコンセプトでもある、健康で美しい生活をおくること。
その生活をまさに実践されている、そよかぜ農園の大谷さんにお話を伺うことができました。


「学生時代にアルバイトをしていた飲食店で食べた、トマトの味に感動したことがきっかけでした。自分でもこんな美味しい野菜を作りたいと単純に思ったんです。」


そよかぜ農園では、現在、葉物・根菜など、50種類以上の野菜を中心とした作物を生産しています。
野菜本来の味を十分に引き出すために、そのすべてを無肥料自然栽培でつくっています。




「美味しい野菜を作り続けることはもちろんですが、今はそれだけではなく、野菜を作ることも生きるということの一部だと捉えて、仕事以外の生活も豊かなものにしていかなければならないと感じています。そうして作った野菜を食べていただくことが、自分の野菜作りに対する想いを伝えることにつながると思っています。」


実際にそよかぜ農園さんでは、販売することが目的ではない、お米や味噌、醤油などを作っていたり、お家の手直しや、野菜の出荷場の建設も自らの手でされています。


「料理も自分でしますよ。料理を盛り付けるお皿には、地元の作家さんの作品などを使いますね。
出荷場に使った木材などは近所の材木屋さんから仕入れています。
地産地消で生活することは、昔は皆が当たり前にしていたことですが、今はいろいろ便利になりすぎて、忘れてしまっているだけと思うんです。」


可能な限り自らの手で、季節を感じながら、自然に寄り添って生きる生活。
それを実践することで、そよかぜ農園の野菜を食べていただく方が “何を求めているか” を自分自身で体感することを大谷さんは大切にしています。




「そよかぜ農園の野菜は、家族や親戚に食べてもらうところからスタートして、その後口コミで周囲の人たちに伝わって、今では東京のイベントなどにも参加させていただくことで、都内のオーガニックカフェでも使っていただいています。
料理人の方たちと意見交換することは、新しい野菜を生産するヒントになりますし、どんな野菜が求められているか知ることができる、貴重な情報収集の場ですね。
料理に華を添えるような、形や色の美しい野菜にもチャレンジしたいと思っています。」


「農園を始めて10年余り、インターネットなどで広告や営業はしていません。
それは、畑(土地)の能力を超え、無理をさせての野菜作りをすることになってしまう可能性があるからです。
畑の成長を待ちながら、その時に出来る、最適な野菜を選び育てるから、美味しく健康な野菜を作ることができるんです。」


無農薬の野菜は、形が悪く、見た目が不恰好なものが多くなってしまう。私もそうでしたが、そのようなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
実は、自然に健康に育った野菜は、形や色も綺麗なのだそうです。 畑を知り、季節を知り、適正な量、最適な環境の下で野菜を健康に育てることに妥協しない。そよかぜ農園のこだわりを感じました。



「仕事もその他の生活も楽しんでできることが大切です。
今後、自分と同じような道を進みたいと思う人たちが増えてくれると良いですね。私もそのような人を増やすことに、ひと役買えれば嬉しいです。
よろしければ是非、そよかぜ農園に遊びにいらしてください。」




当日、そよかぜ農園の小松菜をお浸しにしていただきました。
茹でた小松菜に、お醤油とオリーブオイルを合わせたドレッシングをかけただけのシンプルなレシピです。野菜の味がしっかりしているから、味付けが薄めでも全く物足りなさは感じません。
オリーブオイルの香りも小松菜の味をより引き立ててくれています。


大谷さんのお話を伺い、その生活を共に過ごさせていただいたひと時、私たちが “純粋に、楽しい気持ちになれたこと”
そのことが、そよかぜ農園 大谷さんご家族が、健康で美しい生活を送られているという、何よりの証であると感じています。


そよかぜ農園
「そよそよ日記」http://ameblo.jp/kashinoki0123/