東京の消費者を生産地へ
〜 瓢箪坂おいしんぼ 〜

江戸情緒を今なお残す街、神楽坂の和食処、瓢箪坂おいしんぼ料理長の鎌田さん。
日本各地から厳選した食材で、季節のお料理と美味しいお酒を提供しながら、大変興味深い、食のイベントを開催されています。


「東京にいながら食材を仕入れて、それを東京で食べてもらうことは、誰でもできると思うんです。
ただ、それだけでは、食材についての話をしても、”へぇそうなんだ、美味しいね。”で終わってしまうんですよ。
だから、生産者の方々の想いを伝える方法を検討し、実行することは、とても大切なことだと考えています。」


これまで、瓢箪坂おいしんぼでは、南国土佐をテーマに、眼の前で実際に調理する”鰹の藁焼き”、”皿鉢料理”といった高知県の郷土料理と、銘酒”司牡丹”を愉しむイベントや、熊本県天草地方をテーマに、天草陶磁器に盛られた、”天草ぶり”、”うつぼ”や”コハダ”などを使ったお料理と、天草伝統芸能”牛深ハイヤ”の踊り子さんによるパフォーマンスを見ながら愉しむイベントなど、食材だけではなく、その土地の伝統工芸や伝統芸能にもスポットを当て、地元の生産者や企業の人々をお店に招き、お客様と一緒に愉しみ、交流を深めることができる、食のイベントを開催されてきました。



「生産者の人たちと、食べに来てくれるお客様が、直接お話をしてもらって、良い関係を作ってもらいたい。
そのために、まずは、産地に自分たちが行って、その土地の歴史や調理方法、どうしてその食材がこの地で作られてきたのか、どのように食されてきたのか、これを生産者の人たちと、お互いに勉強します。
そして、生産者の方々にも東京までお越しいただいて、おいしんぼのお客様と直接お話をしていただきながらその土地の食材や文化を、一緒に愉しんでもらうんです。」


「ただ料理を召し上がっていただくのではなく、私たちのイベントを通じて、お客様が興味を持っていただき、実際にその地域に足を運んでくれるようになってほしいと思っています。」


そう語っていただいた、一言一言から、料理・食材・人に対して真摯に向き合う、鎌田さんの想いを感じました。


今回、日本各地の土地をめぐり、食材を厳選されている、鎌田さんの視点で、ご家庭でも簡単に実践可能な、オイルの使い方のヒントをいただきました。

次回、いただいたオイルの使い方のヒントを、レシピと共に紹介します。お楽しみに!

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瓢箪坂おいしんぼ
〒162-0816 東京都新宿区白銀町2-3
ランチ:11:30~15:00(L.O.14:00)
ディナー:17:30~23:00(L.O.22:00)
日曜定休
http://kagurazaka-celux.com/hyoutanzaka.html



日本料理 斗南
〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3-2-31 大宗第三ビル1F
ランチ:12:00~15:00
ディナー:18:00~23:00


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鎌田 雄志
略歴:札幌の「漫遊亭」、南青山の「東京ガス 青山クラブ」を経て、2011年7月より神楽坂の石畳などの街並み風情漂う「神楽坂おいしんぼ」料理長に就任。
その後、2014年10月より姉妹店「瓢箪坂おいしんぼ」の料理長に就任。