メンテナンス(木製品)について
- 2012.9.9
お気に入りのイスやソファとより長くお付き合いしたいと思っていても、
実際メンテナンスってどうすればいいの?
と思われている人は少なくないはず。
今回は、木製品のご自宅で出来る簡単な方法や、
注意点についてご紹介したいと思います。
木製品(オイル仕上げ・蜜蝋ワックス仕上げ)メンテナンス
木は呼吸をしており、生きています。
表面をウレタン塗装のように塗膜をはる仕上げで無い限り、経年変化によって木の色も変化していきます。
これは、木の表面が空気に触れ酸化していくことで起こる変化です。
使用していく上での手垢なども木に浸透し、汚れがついていきます。
また無垢材をつかった製品は、乾燥に弱く、場合によってはひび割れが起こることがあります。
しかし、これらの事柄は、無垢材=天然木の性質であり、良さでもあります。
使いこむほどに味のある表情に変化していく…
まずは、天然の木の性質を理解していただき、変化を楽しみながら、木製品と長く付き合っていただきたいと思っております。
-お手入れ方法手順-
①まず、塗る場所のホコリや汚れをふき取ってください。傷や汚れのひどい場合は600番以上のサンドペーパーで木目に沿って、汚れや傷を落とし、平らに慣らします。
無垢材の家具は、経年変化によって、表面の色が変化していますので、あまり削りすぎると、下の変色していない木部分が表れ、ムラになるのでご注意を。
②オイルをウエス(綿布)にしみこませ、薄くムラのできないように表面に塗布していきます。
蜜蝋ワックスの場合は、必ずカーワックス用のスポンジを使用してください。(メンテナンス用品の説明所に表記してある方法でおこなってください。)
※ポイント
ケチケチ塗ること。薄く一度塗りで仕上げることです。
かすかにしっとりしているという程度まで、塗りすぎないように薄く伸ばしてください。
③塗ったら、すぐに乾いた布で拭いて、余分な油をとってください。
④乾燥まで半日~1日かかります。お部屋の風通しを良くしておきましょう。
⑤年に2~3回オイルを塗布すれば良いでしょう。
特に乾燥の季節(冬場から春先にかけて)は注意が必要です。
昼夜の気温差が激しくなることを避けてください。加湿器などでお部屋の湿度を一定に保つことが重要です。
また夏場、冬場に限らず、エアコンなどの風が直接当たる場所に家具を設置することは避けてください。
以上のことを気をつけていれば、ひび割れなどの可能性を抑えることが出来るはずです。
これだけ言われますと、かなり大変と感じられるかと思います。
しかし先にも記述させていただきましたが、まずは木の性質を十分に理解し、変化を楽しんでいただきたいと、私たちは考えております。