JEAN PROUVE -20世紀デザインの巨人-

  • 2012.9.29

フランスを代表する建築家であり、現在も世界中にコレクターがいる程の家具をつくりだしたデザイナーでもある、「JEAN PROUVE(ジャン・プルーヴェ)」※敬称略。の作品集が発売となりました。
 
監修にはプルーヴェの娘で、美術史家であるカトリーヌ・プルーヴェが担当しており、日本に向けての寄稿も掲載しています。
 
家具を中心とした貴重な作品写真から、その美学と哲学を解読する記事、オークションハウス クリスティーズで出品された、プルーヴェの兄弟がコレクションしていた作品記事、世界各国のコレクターや建築家・デザイナー・カメラマン・ミュージシャンなど、クリエイターの自宅やオフィス、またパリのトップギャラリーである、Gallery Patrick seguin / Gallery Philippe Jousse / Gallery DOWNTOWN / Gallery 54 の自宅やギャラリーも掲載するなど、大変内容の濃い一冊となっています。
 
書籍のアートディレクション及びグラフィックを、世界的なプルーヴェのコレクターであり、アップル社をはじめ、数多くの世界的企業のイメージを手がけた八木保氏が担当。紙や色にもこだわりを貫いた作品集となっています。

 
 
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JEAN PROUVE(ジャン・プルーヴェ)
 
建築家の資格を持たず、そのためか自らを建築家ではなく建設家と呼んだプルーヴェは、スケッチをする際、全体像からではなく、柱や梁のディテールから描き始めたといいます。また、「建築家のオフィスの所在地が部材製造工場以外の場所にあることは考えられない」という言葉からも、プルーヴェのものづくりに対する哲学を読みとることができます。工場で部品を生産し、現場では装着のみを行うという考え方は、現在のカーテンウォールをはじめとする建築部品のあり方に大きな影響を与えているだけでなく、各種の技術開発にも大きな功績を残しています。
 
略歴
1901年 フランス、パリに生まれる。
1916年 金属工芸家エミール・ロベールの弟子となる。
1923年 独立。
1930年 マレ=ステヴァン、ル・コルビジェ、シャルロット・ペリアンらと共に現代芸術家連盟(Union des artistes modernes)の創立メンバーとなる。
1931年 アトリエ・ジャンプルーヴェ開設。
1937年 パリ万博に、ル・コルビジェらとバスルームを出品する。
1944年 ナンシー市長に選出される。他にも公的な役職を歴任する。
1947年 ナンシー郊外のマクセヴィルに新工場を開設。
1957年 ジャンプルーヴェ建設を設立。Conservatoire National des Arts et Metierslにて13年間教職にも就いた。
1971年 パリのポンピドゥ・センターの国際設計コンペにおいて審査委員長を務める。
1984年 故郷ナンシーにて息を引き取る。

 

 

 

 

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